• 肩関節だけの問題ではなく、下半身や体幹の影響も考えられます。
• 肩関節可動域低下
• 肩関節周囲の筋力低下
• 体幹、下肢の筋力低下・柔軟性低下
• 不適切な投球フォーム

肩関節可動域低下
野球選手は投球動作の繰り返しにより、肩関節後方にある三角筋や上腕三頭筋、インナーマッスルと呼ばれる棘下筋、小円筋の伸張性低下が認められます。

肩関節周囲の筋力低下
インナーマッスル（棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋）の筋力低下が起こると、肩甲骨と上腕骨の位置異常が起こり、関節にかかるストレスが増大します。
ボールリリース時に肩甲下筋を使い、フォロースルー時には肩関節に牽引力がかかるが、小円筋や棘下筋などの肩関節後方組織で位置を固定しようとするが、筋力低下により安定性が失われる。

体幹、下肢の筋力低下・柔軟性低下
投球動作は上肢の動きだけでなく、下半身で重心移動を行い、体幹の伸展・回旋動作で力の伝達を行っています。
股関節の筋力低下、柔軟性低下により肩関節や肘関節のオーバーワークが起こりやすくなる。

不適切な投球フォーム
特に学童期は投球フォームの影響で肘や肩を痛めることが多い。
高校生以上は球速が上がり、不適切な投球フォームの場合、筋肉・腱・靱帯・関節にかかる1球ごとのストレスが増えてくる。
チェックするポイントは、
ワインドアップ時にまっすぐ立てるか？
ボールリリース時に両肩のラインに対して、肘の位置が低くないか
身体の開きが早くなっていないか
フォロースルー時にステップ脚（踏み込んだ足）に体重が乗っているか
痛みが改善しても投球フォームが改善しないと、痛みが繰り返すことがある。

野球肩が起こる原因に対して評価を行います。
関節可動域
肩甲骨や四肢のアライメント評価
筋力
筋緊張
圧痛
動作評価
テイクバック
肩関節最大外旋（MER）
投球フォーム
などの検査をしていきます。

手技治療やハイボルテージ、マイクロカレント、超音波治療で患部や根本原因に対して施術していきます。
野球トレーナー経験を活かし、投球フォーム指導やトレーニングを行っています。
痛みの治療だけでなく、根本原因にもアプローチすることにより、再発予防・パフォーマンス向上を行っていきます。

• 筋・筋膜リリース

  投球動作は肩関節だけでなく胸郭の動きも影響があります。背部や胸部、肩関節周囲の筋肉や筋膜などの組織の癒着を取り除きます。癒着が取り除かれると痛みの消失だけでなく、パフォーマンスの向上も期待できます。
  

• 関節調整

  肩関節、胸郭などの関節にもアプローチしていきます。関節の位置を正常に戻すことにより、筋肉や神経、血管にかかるストレスを減らしていきます。
  

• 運動療法

  インナーマッスル(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の筋力低下がある場合、肩関節の位置異常が起こるので、チューブを使用したトレーニングを行っていきます。正しい動作で行えないとアライメント不良が起こるので、自己流でのトレーニングには気を付けましょう。胸郭の可動域改善や肩甲骨周囲の筋力強化も野球肩を改善するには重要となります。投球再開は順序だてて行わないと痛みが再発してしまいます。シャドーピッチング、短い距離といったように徐々に強度を高めていきます。
  

• コントロールや球速が前よりも良くなった
• 試合後に痛みが出なくなった
• 肩の引っかかりがなくなった