高崎トリニティ接骨院

産前産後

~腹直筋離開~産前産後のお悩み

腹直筋離開(DRA)とは

腹直筋離開とは、腹部の中心を走る結合組織である「白線(linea alba)」が、妊娠中の子宮の拡大やホルモンの影響により伸張し、左右の腹直筋が過度に離開した状態を指します。

​この状態は、妊娠中期から後期にかけて起こりやすく、出産後も自然に回復しない場合があります。​

発生のメカニズム

妊娠中、胎児の成長に伴い子宮が拡大すると、腹部の圧力が増加します。

​同時に、リラキシンやエストロゲンなどのホルモンが分泌され、結合組織が柔軟になります。​

これにより、腹直筋を中央でつなぐ白線が引き伸ばされ、左右の腹直筋が離れてしまうのです。​

この現象は、特に妊娠後期に顕著になります。​

症状と影響

腹直筋離開の主な症状には以下のようなものがあります。

  • 腹部の中央に縦の溝や膨らみが見られる
  • 腹部に力が入りにくい、または腹筋運動が困難
  • 腰痛や骨盤の不安定感
  • 姿勢の悪化や体幹の弱化
  • 内臓の下垂感や腹部のぽっこり感​

これらの症状は、日常生活に支障をきたすことがあり、早期の対処が重要です。​

腹直筋離開が起こる原因因子

  • 重いものを持ち上げる動作
  • 頻回のバルサルバ法
  • 多産
  • 妊娠21週で週3回以上の運動

評価方法

腹直筋離開の診断は、以下の手順でセルフチェックが可能です。

仰向けに寝て、膝を立てます。

息を吐きながら頭を持ち上げ、おへそを見るようにします。

おへその上または下に指を置き、腹直筋の間に指が何本入るかを確認します。​

一般的に、指2本分(約3cm)以上の隙間がある場合、腹直筋離開と判断されます。​

治療と予防

腹直筋離開に有効なエクササイズは研究によるとないとされています。

ですが、回避した方がよいとされているエクササイズとして、

  • 腹筋トレーニング
  • 脚上げトレーニング
  • シットアップ
  • クランチ
  • 重量物の挙上

などが挙げられます。

腹直筋と腹横筋の癒着が起こっていると、離開する方向に牽引ストレスがかかるため上記の運動を行わない方が良いとされています。

また、接骨院や整骨院で産後にEMS(電気)を行うところがありますが、これも悪化する方向に筋肉を動かしています。

骨盤の向き(アライメント)を評価せずに行うと仙腸関節にもストレスが増大し、痛みを生むことがあるので、危険かと思われます。

腹直筋離開に対する当院の施術

妊娠後期から腹直筋離開が起こっていることがあるので、妊娠中から腹部周辺のリリースを行います。

  • 外腹斜筋
  • 内腹斜筋
  • 広背筋
  • 腹直筋
  • ​腹横筋

これらの筋肉が癒着していると白線が左右に広がるので、リリースをしていきます。

腹部を触りますが、痛みはほとんどない施術ですので、子宮や胎児にも影響は出ないので、ご安心してください。

産後の方で一度来院された方が、4.5㎝の離開が3.0㎝程度になりました。

産後から長期間経過してしまった場合でも、1度施術にいらしてみてください。

外科的治療

重度の場合や他の治療法で改善が見られない場合、外科的手術が検討されることがあります。​

まとめ

腹直筋離開は、多くの産後女性が経験する可能性のある状態ですが、適切な対処により改善が期待できます。​自己判断で無理な運動を行うのではなく、専門家の指導のもとでリハビリテーションを進めることが重要です。​

高崎トリニティ接骨院では、産後の腹直筋離開に関するご相談やリハビリテーションのサポートを行っております。​お気軽にご相談ください。

院長の写真

執筆者:高崎トリニティ接骨院 院長 松田 諒

資格: 柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、マットピラティスインストラクター、クラシカルオステオパス

スポーツトレーナー活動や接骨院、整骨院、整形外科に7年勤務し、令和5年に高崎市倉賀野町にて開業いたしました。
皆様の身体のお悩みの解決を手助けできるよう施術しております。