高崎トリニティ接骨院

日常

【TFCC損傷とは?徹底解説】

高崎トリニティ接骨院です。

今回は、手首の小指側の痛みで多くみられる「TFCC損傷(手関節三角線維軟骨複合体損傷)」について、詳しく解説していきます。


■TFCCとは何か?

TFCC(Triangular Fibrocartilage Complex)は、手首の小指側に位置する軟部組織の複合体で、靱帯や軟骨から構成されています。主に遠位橈尺関節(DRUJ)の安定性を保つ役割と、手関節に加わる衝撃を分散するクッション機能を担っています。

この構造があることで、私たちは手首をスムーズに回す(回内・回外)動作が可能になっています。


■TFCC損傷の原因

TFCC損傷は大きく「外傷性」と「変性(慢性)」に分類されます。

●外傷性損傷(ClassⅠ)

転倒して手をついた際や、急激なひねり動作によって発生します。特に、手関節に強い回旋ストレス(回内・回外)が加わることで損傷が起こります。

●変性損傷(ClassⅡ)

長期間の負担の蓄積によって生じます。スポーツや仕事で手首を繰り返し使う方に多く、徐々に軟骨が摩耗し、最終的には穿孔(穴が開く状態)に至ることもあります。


■解剖学的な特徴(重要ポイント)

TFCCは修復しにくい組織として知られています。

・血流は周辺部の約10〜30%のみ
・中央部はほぼ無血管
・神経も主に辺縁部に分布

つまり、損傷部位によっては自然治癒が難しいケースがあるのが特徴です。


■症状の特徴

TFCC損傷では以下のような症状がみられます。

・手首の小指側の痛み(尺側手関節痛)
・ドアノブを回す動作での痛み
・手をついたときの痛み
・クリック音や引っかかり感
・力が入りにくい

また、遠位橈尺関節の不安定性がある場合、手首のぐらつきを感じることもあります。


■評価・検査

TFCC損傷の評価では、以下のようなポイントが重要です。

・尺側の圧痛
・関節の不安定性の確認
・Piano-key test(尺骨の浮き上がり確認)
・Ballottement test(橈尺関節の動揺性)

これらの検査により、機能的な問題を評価していきます。


■治療方法

●保存療法(基本)

多くのケースでまず選択されるのが保存療法です。

①急性期(〜約2週間)
・安静、固定
・アイシング
※長期固定は拘縮の原因となるため注意

②亜急性期(2〜3週)
・関節可動域の改善
・手関節のアライメント調整

③慢性期(4週以降)
・筋力トレーニング
・安定性の向上

このように段階的に回復を目指します。


●手術療法

以下のような場合は手術が検討されます。

・重度の断裂
・関節の不安定性が強い
・保存療法で改善しない場合

術式には、縫合術や部分切除、尺骨短縮術などがあります。


■なぜ早期対応が重要か?

TFCC損傷は「軽い違和感」から始まることが多く、放置されやすい特徴があります。

しかし、
・関節の不安定性が進行
・慢性的な痛みへ移行
・パフォーマンス低下

といった問題につながる可能性があります。

特に変性タイプは日常動作の積み重ねで悪化するため、早期のケアが非常に重要です。


■接骨院でできること

高崎トリニティ接骨院では、TFCC損傷に対して以下のような対応を行います。

・手関節や前腕のバランス評価
・関節アライメントの調整
・筋肉の過緊張の改善
・再発予防のための動作指導

特に「なぜ負担がかかっているのか」を分析し、根本的な改善を目指します。


■まとめ

TFCC損傷は、スポーツだけでなく日常生活でも起こりやすい手関節障害です。

・小指側の痛みがある
・ひねると違和感がある
・力が入りにくい

このような症状がある場合は、早めの対応が重要です。

「そのうち治るだろう」と放置せず、適切な評価とケアを受けることで、回復のスピードや再発予防に大きな差が出ます。

手首の不調でお悩みの方は、ぜひ一度
高崎トリニティ接骨院へご相談ください。

院長の写真

執筆者:高崎トリニティ接骨院 院長 松田 諒

資格: 柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、マットピラティスインストラクター、クラシカルオステオパス

スポーツトレーナー活動や接骨院、整骨院、整形外科に7年勤務し、令和5年に高崎市倉賀野町にて開業いたしました。
皆様の身体のお悩みの解決を手助けできるよう施術しております。