高崎トリニティ接骨院

産前産後

妊娠時に抱えるトラブル

妊娠時に起こる症状を妊娠初期、中期、後期に分けてご紹介していきます。

妊娠初期

妊娠初期に起こる症状として、眠気、倦怠感、頻尿、ホルモンバランスの変化による腸の蠕動機能低下や脱水に伴う便秘が起こってきます。

血液が増える時期で、水不足になりやすいため、水分を細目に摂ることが大切となります。

主に身体の痛み以外の症状が目立ってきます。

妊娠中期

お腹が大きくなり始め、胎児の体重も急激に増加していきます。

妊婦さんによっては、この時期から腰痛や首肩こり、頭痛を引き起こすことがあります。

お腹が大きくなることによって、身体の前側を走行している腸腰筋の筋力低下が現れます。

腸腰筋が腰部アライメント(姿勢)を正常に保つ筋肉ですが、筋力が不十分になり、腰部にある脊柱起立筋が持続的に収縮する為、筋疲労から腰痛が出てきたり、子宮が腰椎を圧迫して腰椎の反り(前弯)が減少し、腰痛を引き起こすことがあります。

腹部の重みを支えるために姿勢の変化が起こることで胸椎後弯が増大し、骨盤底の機能低下も引き起こす可能性が出てきます。

腰が反っていると腰痛になりやすく、背中が丸くなると骨盤底機能低下が起こりやすくなります。

骨盤底機能低下が起こると、痔や便秘、尿漏れなどを起こしやすくなります。

立位姿勢が恥骨で子宮を支えるような姿勢をとっていると恥骨離開や内転筋の筋緊張が起こり、恥骨部痛を引き起こす場合もあります。

子宮が上方に拡大すると横隔膜を圧迫し、胸郭が横に広がってきます。胸郭周囲の筋肉や横隔膜に短縮があると肋骨下部の痛みが起こります。

 胸椎後弯が強くなると首の位置が前方に移動していき、頭部から肩のアライメント変化による首肩こり、頭痛、手や腕のむくみも起こってきます。

 子宮の重みと拡大によって、骨盤部の動静脈を圧迫し、下肢のむくみも引き起こします。鼠径部の筋肉の短縮によって、鼠径部痛が出現することもあります。

妊娠中期に身体の痛みが起こり、それらを放置していると産後の痛みにも繋がります。

出産したから痛みが解消されるケースもありますが、長期間の不調は改善されない場合があるので、注意が必要です。

妊娠中の人がお尻の方を抑えている

妊娠後期

後期になると、子宮が段々と下に降りていくため、呼吸が楽になったり、肋骨部の痛みが緩和したり、胃の圧迫が軽減し、食事がとれるようになってきます。

出産に向けて骨盤にある、仙腸関節にある筋肉、靱帯がホルモンによって緩んでくるため、仙腸関節痛や恥骨痛が起こってきます。

また、子宮が膀胱を圧迫すると頻尿になることもあります。

腹部が広がることによって、腹直筋が左右に引き伸ばされ、腹直筋離開が起こることもあります。腹直筋離開は腰部を支える腹横筋の機能低下も起こってくるため、産後に腰痛が起こりやすくなったりします。腹直筋が横に広がらないように腹部の筋肉にゆとりがある状態を作っておくことが必要となります。

妊娠中は様々な症状がおこります。出産後に症状が消失することもありますが、硬くなってしまった筋肉などの組織は硬い状態のままです。

痛みが一時的に緩和するかもしれませんが、症状が悪化、再発したり、別の症状を生んでしまうこともあります。

妊娠中から身体の痛みを我慢せずに接骨院や整体などで見てもらうと良いと思います。

自分がマタニティ整体等を受けていいのかわからない方は産婦人科の先生に聞いてみるのもいいかと思います。

高崎トリニティ接骨院では、妊婦さん向けのマタニティ整体や産後ママさんへの施術を行っています。

院長の写真

執筆者:高崎トリニティ接骨院 院長 松田 諒

資格: 柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、マットピラティスインストラクター、クラシカルオステオパス

スポーツトレーナー活動や接骨院、整骨院、整形外科に7年勤務し、令和5年に高崎市倉賀野町にて開業いたしました。
皆様の身体のお悩みの解決を手助けできるよう施術しております。