高崎トリニティ接骨院

豆知識

【セルフケアの落とし穴?】マッサージやフォームローラーの“やりすぎ”に注意!

こんにちは、高崎トリニティ接骨院の松田です!

最近、アスリートの皆さんを中心に「セルフケア」がとても注目されています。フォームローラーやテニスボールを使った筋膜リリース、SNSや動画で紹介されている自己マッサージ…。

手軽に取り入れられて、ケガ予防やパフォーマンス維持に役立つ印象がありますよね。

ですが、私たちが現場で感じているのは――
「やりすぎセルフケア」によって体を壊してしまっている人が増えているという現実です。


📉 セルフマッサージの副作用って?

セルフマッサージが原因で重い障害を引き起こした複数の実例を報告しています。

例えば、ある女子プロアスリートの例では…

  • 足のケガのリハビリ中、テニスボールや硬球を使って殿部(お尻)をセルフマッサージ
  • 毎晩ボールの上に座って長時間行っていた
  • 結果、坐骨神経と筋肉が強く癒着し、左足に脱力感、筋力低下が出現
  • 病院でMRIや神経検査をしても原因不明
  • 最終的に、マッサージの“やりすぎ”が原因であることが分かった

このように、一見よさそうなケアでも、間違った方法・長時間の圧迫・過度な刺激が続くと、神経や血管、筋膜に悪影響を及ぼすことがあるのです。


🧠 そもそも“癒着”って何?

セルフケアで問題となるのが「組織の癒着」です。

筋肉・筋膜・神経・血管などの間には、本来“すべる”ような滑走性があります。この滑りが失われてくっついてしまう状態が**癒着(ゆちゃく)です。

強すぎるマッサージを繰り返すことで、
微細な炎症 → 組織の硬化 → 癒着 → 可動域低下や痛み
という悪循環が起こることがあります。


⚠️ 他にもこんな“やりすぎ症例”が…

  • フォームローラーで腸脛靭帯を強圧 → 異常に硬化した靭帯に
  • 膝裏にツボ押し器具を当てすぎて神経麻痺
  • 足裏をゴルフボールで押し続けて足底腱膜断裂
  • 腰の最長筋を押し続けた結果、激しい腰痛としこりが残存
  • 首を強くマッサージして、頭痛を誘発

こういった例を見ると、「セルフケア=安全」とは限らないことがわかります。


セルフケア、どこまでやっていい?

もちろん、セルフケアがすべて悪いわけではありません。大切なのは次の3点です。

  1. 強くやりすぎないこと
  2. 長時間続けないこと
  3. 痛みやしびれがある場合はすぐ中止・専門家に相談すること

とくに、ボールの上に乗る・体重をかけて長時間圧迫するタイプのセルフケアには注意が必要です。


🏥 当院でできること

高崎トリニティ接骨院では、こうしたリスクを避けつつ、より効果的なケアを提供しています。

  • 筋膜や神経の滑走性の評価
  • 専門的な手技(組織間リリースなど)による癒着改善
  • 正しいセルフケアの方法の指導
  • フォーム修正

症状が出る前に「予防」として来院される方も増えています😊


🔚 まとめ

セルフケアは「自分の体と向き合う」良い機会です。
でも、やり方を間違えればケガの原因にもなりうることを知っておいてください。

「最近、セルフケアで痛くなった」「これってやっていいの?」
そんな疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!

院長の写真

執筆者:高崎トリニティ接骨院 院長 松田 諒

資格: 柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、マットピラティスインストラクター、クラシカルオステオパス

スポーツトレーナー活動や接骨院、整骨院、整形外科に7年勤務し、令和5年に高崎市倉賀野町にて開業いたしました。
皆様の身体のお悩みの解決を手助けできるよう施術しております。